小さな池を純和風の日本庭園をお手本に
日本屈指の有名な純和風を売りにするようなホテルでは、それは広くて立派なザ・ジャパンともいうべき日本庭園が広がっています。なんとも風流であり古風でもあり、それでいてどこか新鮮さも感じられるものです。滞在時には一時的な癒しの時間にもなりますし、庭をうっとり眺めるのも味わい深いものですが、美しい眺めとの別れはいささか切なく感じます。自宅の庭にはささやかながら池がありますが、純和風ホテルで見たような池を庭づくりでイメージしてみました。もちろん豪勢な純和風ホテル並みの、あんなに立派なものではありません。
それとは雲泥の差ですから、足元にも及びませんが、何となく周りを大きめの石で覆ってみました。そして緑を集めてみると、それとなくただの池が、ちょっぴり立派な池にも見えてきたのです。調子に乗って今度は池に金魚を入れてみると、その金魚が毎日モリモリ餌を食べてくれて、すっかりコイ並みに太って、買ってもいないのに鯉を泳がせているようになりました。また池は小さいですが2つに分かれていて、片方には金魚が泳ぎ、もう片方には縁日で買ってきた亀を置いてみたところ、亀は冬を越して毎年元気に冬眠から目覚めます。ですが鋭い爪は侮れず、亀のいるほうの池の上には固い網で覆っていましたが、それを破って大脱走をしてしまったのです。
数日すると行方不明になっていた亀は、金魚の泳ぐ池の方で優雅に泳いでいるのを発見しました。また池に戻しましたが、その後再び大脱走を図りそのまま行方知れずです。亀のいたさらに小さな池の方には何も入れず水だけにして、池の周りにはつつじを植えて赤や白色のつつじを楽しむことができます。年に数回は池の水をはらい、池の中を掃除して水を入れ替えるなど手間はかかりますが、庭づくりで池は作ってよかったなと感じていますし、夏はとても涼しげで良いものです。冬は氷が張ってその上に雪が積もることもあり、それも冬には素敵だなと感じています。