ガーデン

庭づくりの第一歩は、わが身の安全確保から

夢のマイホームを入手された方で、初めから「うちの庭には何も置かない」と決めている方はほとんどいないのではないでしょうか?多少なりとも庭のあるお宅であれば、何かしら彩りのある草花や樹木を植えよう、ちょっとした家庭菜園のスペースもつくってみよう…という風に、夢を膨らませる方が多いと思うのです。それなのに、せっかく始めた土いじりに挫折してしまい、結局コンクリート打ちっぱなし状態にしてしまった…というのは、それなりの壁にぶち当たってしまったのだとお察しします。

例えば庭に出てみよう!と思っても、その途端に害虫の集中砲火攻撃を受けたらどうなるでしょうか。かなりへこみます。美しく健康的なお庭の管理には、まめなメンテナンスが必要不可欠です。毎回毎回、植木屋さんや専門業者に来てもらって世話をしてもらうのはたいへんな出費になるので、よっぽど余裕のあるお宅でなければ無理でしょう。必然的に自分で世話をする場合は、まずは自らの身を「庭と言う名の小さな自然」から守る必要が出てくるのです。

蚊や蜂、アブ・羽蟻といった一般的な害虫は長袖に長ズボン、さらに養蜂家が使用するようなフィルター付きの帽子などを併用する事で対策できます。樹木につくチャドクガなどの毛虫類は、少しでも接触するとひどい皮膚炎症を起こしますので、遠くから噴射できる殺虫スプレーなどで武装しましょう。里山に近い地域のお庭であるなら、イノシシや野猿、鹿に対する害獣フェンスを設置する必要も出てきます。

「そこまでする必要があるのか?」と半信半疑の方も多いですが、まずは何はともあれ「我が身の安全」を確保することは、ガーデニングしやすい庭を確保することで一番大切な要素なのです。我が家とはいえ、予想外の先住生物や侵入者がいる可能性は大いにあります。これからガーデニングや土いじりを始めるかたは、まず西部開拓者になったつもりで、慎重に草刈り・土慣らしをはじめてみて下さい。

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